― 午前2時。ワールドカップ抽選会と、眠気との果し合い ―
午前2時。世界が注目するワールドカップ抽選会。
しかし、あなたは数分で悟る。
「あ、これ……つまらんやつや」
司会の台本棒読み、カメラワークは謎の靴アップ、
なぜかトランプが映り込み、
「本人? 偽物? ていうか何でいるの?」
と視聴者の脳を揺らす。
続いてローリン・ヒルが出てきてさらに混乱。
「え、なんで? 90年代のMVP召喚ガチャでもやった?」
とあなたは半笑いでツッコみつつ、
なろう小説とネットサーフィンのシームレスな旅に出る。
抽選結果が発表されても、あなたの感想は一言。
「あー、決まったんだ。……で?」
最後にはヴィレッジ・ピープルまで登場し、
「YMCA」を踊る影が見えた気がするが、
あなたはもう半分夢の国。
■午後2時。J1最終節を“ながら見”する男
午後2時。J1最終節。
清水エスパルスの試合をつけると、
なぜか目をそらしたくなる試合運び。
残留を決めた直後からの怒涛の“3連敗ロード”。
ファンの心を抉りながら淡々と進む試合。
あなたはこう呟く。
「いや、そんな“力尽きたRPG主人公”みたいにならんでも……」
ここでも当然、
なろう小説とネットサーフィンのワープゲートが開く。
サッカー:1
ネット:7
なろう:22
くらいの比率で時間が溶けていく。
■夜。スーパーへの道で、事件は起きる
夜。スーパーへの買い出し。
この日で一番のイベントはここからだった。
駐車場の入り口で、ご婦人があなたに声をかける。
「すみません! エンジンがかからなくて……車、押してくれませんか!」
あなた
「お、任せろ。こういう時こそ人助けだ。」
しかし、車に近づいた瞬間、原因が一秒で判明。
ギアがDのまま。
(そりゃあ、かからん。)
あなた
「……あの、Pに……入れましょうか?」
ご婦人
「あ、あらやだ私、今日ダメな日かもしれない!」
ギアをPに入れ、キーを回すと一発点火。
エンジン音が軽快に響き渡る。
。
あなたは心の中でそっと頭を撫でる。
「よく頑張ったな、……」
ご婦人に深々と頭を下げられ、
あなたは今日一日の中で初めて“少しいい気分”になる。
■総括:なんかつまらん日だったけど、一番輝いたのは“人助けのあなた”
W杯抽選会:謎演出
J1最終節:虚無
ネット:安定の楽園
なろう:今日一番読まれてる
あなた:実はヒーロー
そんな12月6日であった。